トリコンの獄レビュー

映画や漫画、ゲームなでのレビューや考察を「観たままの感覚」で書いていきます!

アンチクライスト 作品紹介・感想 ネタバレ無し

実際に鬱病を経験したラース・フォン・トリアー監督が放つ「鬱三部作」の第一弾。

救いのない映画やけど、カルト的な人気を得ている作品。

 

 

 

 

キャスト

ウィレム・デフォー

シャルロット・ゲンズブール

 

監督 ラース・フォン・トリアー

脚本 ラース・フォン・トリアー

 

あらすじ

夜の営みの最中に最愛の息子が窓から転落し死亡。

その事で精神的に病んでしまった妻を支える夫だが、自身がセラピストな為に病院での治療に納得がいかず強引に妻を退院させる。

自宅でセラピーをおこなうも改善の兆しは見られず、環境を変える為に森にある別荘に移り住むが・・・。

 

登場人物紹介

夫/夫

家庭を顧みずに仕事に明け暮れていたであろうセラピスト。

献身的に妻を支えているようにも思えるが、やり方は強引で自信過剰な面を見せる。

 

妻/妻

息子を溺愛するライター。

記事作成に行き詰っており、その事で情緒不安定になっていた。

 

 

 

鑑賞理由

鬱映画としてはかなり有名なため。

感想

冒頭がウィレム・デフォーのどアップで始まるんやけど、その瞬間「グリーンゴブリンのおっちゃんやん!!!」とそこでまず衝撃ww

夫が性格的に傲慢やから鑑賞中ずっと「薬打った影響かなぁw」とどうしても思ってしまった🤣

(トビー・マグワイアスパイダーマン参照)

 

登場人物は夫と妻のみ。

息子がすこーしだけ出て来るけどほぼ出番無し。

しかも名前が設定されてないwww

この時点でなかなか特殊な映画。

 

さてこの映画は実際に鬱になった監督の作品やから、鬱になった妻の表現がヤバいくらいリアル。

常人じゃ多分コレ作れない。

同じ感じでエヴァンゲリヲンがあるけど、アンチクライストは一切救いがないし、クスっと出来るシーンもない。

 

冒頭の夜の営みの最中に息子が転落死するシーンはモノクロでスローモーションで描かれる。

アリアの曲と相まってかなり美しく描かれてるけど内容は絶望でしかない。

・・・まぁやっちゃてる場所が洗濯機の前で「どこでやってんねんw」っとツッコミたくなったけど海外じゃデフォなんやろか・・・。

そんな所でするから子供が・・・以下略

 

まぁそんな事が起きれば、そりゃ精神病みますわな。

意外とピンピンしてる夫に違和感も感じるけど、二人共orzなってたら話進まんもんなぁ。

自信がセラピストで何十人も患者を診てるからって、病院の治療に納得がいかない夫は妻を退院させるけど、明らかにこれは傲慢。

ゴブリンリンがチラチラ顔を見せ始め・・・以下略

 

自宅でセラピーをするも、妻が気を紛らわせるのに夫を求めるも「今はそれは必要無い」的な態度で拒否る。

この意味ものちのち、「あ、そういう事?」っと思える。

傲慢に思えた態度も「なるほどな・・・」とも。

 

確かに後半には目を背けたくなるゾッとするシーンがあるし、救いが無い。

うっふーんをやっちゃうシーンもハッキリ映しちゃうからかなりの問題作として扱われてるけど、観てて楽しめる部分も確かにある。

妻の本性は?夫の真の目的は?本当に狂ってるのはどっちだ?とか。

 

まぁだからって一般の方々にはまずオススメは出来んけどww

それほどショッキングな作品。

けど何かしら制作してる人・・・例えばイラストだったり音楽だったり、映画や漫画とかシナリオ作る人なんかはモロに影響受ける作品とは思うな~。

良い意味でも悪い意味でも一見の価値はあるな。

精神ゴリゴリ削られるけどw

もう岩塩を削るかの如くゴリゴリと。

 

子供は観ちゃダメよ✨

 

虐待ってワードも実はあるんやけど、そこはわりかしマイルドだったのが唯一の救いかなぁ・・・。

ちゃんと理由があるし、同情の余地は・・・他の作品と比べればまだある。

どっちみちやっちゃアカンけどな。

ちなみに殴る蹴る、暴言吐くでは無い。

物凄く些細な行為。

「ん?間違っただけ!テヘ♪」って言われたら「アホやなぁw」と笑えるレベル。

それでも身体は異常を起こすから怖いよな・・・。

 

まぁ、無理して観るもんではない。

けど興味あるなら一見の価値は十分にある。

でも覚悟は相当必要。

そんな映画。

予備知識

監督が鬱経験者って事を踏まえて観ると観方変わるかも?

「3人の乞食」とかキリスト教が関わってるからちょいと調べた方が話は理解しやすいかも。魔女とか。

前作

無し

次作

無し

関連作

メランコリア

ニンフォマニアック

どっちもヤバいから注意!!